吹奏楽情報サイト ブラスフリーク

吹奏楽の情報サイトにして行こうと。自分は愛知県の人間なので、とりあえず東海地区中心にコンクールの情報、吹奏楽曲のお話、中高生の部活の進め方、指導者様や部長、副部長が感じるであろう部活の問題の解決など、様々な視点から吹奏楽を語ってまいります。

吹奏楽コンクール 他校の演奏を聴くことのススメ

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吹奏楽コンクール 他校の演奏を聴くことのススメ

 

 

自分、吹奏楽コンクールを聴きに行くとなると最初から最後まで聴かずにいられないタイプ。

あさイチの開演前から結果発表まで、日がな一日会場にいて、全てを見て帰る。

生徒たちからすると「誰このおっさん」的な人。

とは言え会場にいると大概誰か知り合いがいるので不審者的にはならない。

父兄です

指導者です

的な顔でウロウロしてる。

 

吹奏楽コンクールの会場にいると様々な部員たちの様子を目にする。

 

出番が終わって他校の演奏を聴く学校と聴かない学校、様々ある。

 

しかしこれ、自分は高校三年の時に実感した(遅い)のだが、

 

絶対聴くべきである。

 

よく他校の演奏を聴きなさいと言われると思うが、ではいったい聴くことの何が良いのか。

 

上手い学校と下手な学校の何が違うのか

まず意識して聴かないといけないのは、上手い学校と下手な学校の何が違うのか。という事。

 

サウンド

県大会前の地区大会、田舎の大会の場合最初の大会が県大会になるかと思うが、このレベルの大会だと細かい点数は様々な要素で点数が出てくると思うが、金賞銀賞銅賞なんかはこのサウンドの違いだけで決まると言っても過言ではない。

 

サウンドというのは文字通り「音」の事。

 

合奏として吹奏楽の音がしてるか、ホールに音が響いてるか。

ただ部活だけやってるとホールで演奏するなんてのは、コンクールとやってるところは定期演奏会ぐらい。年に数回しかない。教室でしか練習は出来ないわけで、学校の教室だと普通に吹けば響いてしまう。

上手い学校というのは常に大きいホールを意識して練習し、指導者もどれだけ鳴らせばホールに響くのか理解出来てる。

そうでない学校と並べて聴くと一目瞭然。もの凄い差があります。

地区大会の審査員はまずちゃんと鳴ってないと最初のワンフレーズぐらいで聴くのを止めてしまいます。

聴いてて自分で賞を付けて見て、自分たちが受けた賞と同じ賞の学校と同じぐらいに聴こえてると思えばよい。

ちゃんとしたサウンドさえ持ってれば、それなりにミスをしてもダメ金ぐらいは取れるもの。逆に金管で高い音が出なかろうが、少々ミスろうが、サウンドさえしっかりしてれば気にする事はない。と言う事。

 

表現力

表現力というのは、どこの学校でも舞台上ではあーしようこーしようと表現はしてる。はず。なんだけど、上手い学校と下手な学校で何が違うのかと言えばまずは「表現の幅」舞台上で何をやっててもそれが客席に伝わらなければ何もならない。客席で聴くとどれだけやれば客席に伝わるのか、吹奏楽の場合「課題曲」というものがあるわけで、同じ曲を演奏してるのにこれだけ違うのかと様々実感することが出来る。

 

立ち振る舞い

立ち振る舞いが決まってるからと言って音楽が良くなるかと言うと、まあそんなことはないでしょうが、しかし上手い学校というのはやはり舞台上での立ち振る舞いはしっかりしている。

吹奏楽部のような大きな組織では個人個人の感覚を尊重しているだけではうまくいかない事が多い。それなりの決まり事、しつけがあっての集団行動。それは間違いなく合奏には通じるものがある。

 

コンクールで演奏する曲を探すにも、何を指標に探せば良いのかわからない場合もある。曲を知ってる指導者、生徒がいない学校ではコンクールの為にYouTubeなんかで探すことになると思うが、実際に演奏しているのを聴くのと動画で聴くのでは全然違う。コンクールで同じ世代の人間が演奏しているのを聴くことで「この曲演奏したい」という思いが出てきたりもする。

とにかく同世代が演奏しているのを聴くことで吹奏楽自体に興味が出てきたりもする。

知識としてだけではなく、興味、刺激と言う意味でも聴く意味はあると思う。

 

 

目標を見つける

吹奏楽部と言うのはコンクール前になればどんな部でもそれなりにみんながやる気になるもの。コンクール後にその気持ちをどう維持するかが難しい。毎年銅賞の学校は気持ち的にまとまるのが7月とか。その悪いループを解消する為に、目指す目標を作るのは良い方法。近所の学校、学力レベルが近い学校、去年まで同レベルだった学校がいきなり金賞取ったり、様々きっかけは作れる。他校の演奏を聴くことでコンクール後の活動の目標を作ると共に、気持ちを持続させるように出来る可能性もある。

 

 

 

 

演奏中のお喋りとは

スポーツの試合で言う客席から空き缶やメガホンをグランドに投げ入れる行為と同等の行為である。

これは吹奏楽関係者以外の大人にもよく見られる行為だけど、演奏中のお喋りはいくら小声で喋っていても会場内にはそれなりに聞こえているもの。さらにそれをあちこちでやるとどうなるか、想像できない人はいないでしょう。

演奏の邪魔。審査の邪魔。

自分たちがコンクールを目指して必死に練習してきたのと同じように、舞台上の誰もが必死に練習してきて真剣に演奏してる。

聴く方も真剣に聴いてあげないと舞台上に失礼。最低、真剣に演奏してる人の邪魔だけはして欲しくない。聴く気がないなら外に出る。部活としてしっかり周知徹底し、お喋りをする生徒がいたら注意出来る態勢を作りましょう。